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NIJIの夢

NIJIの夢

京都市


京都の思い出


旅は良い。
出逢いがある。
思い出が出来る。

京都旅行のマトメをしておきたい。
人の優しさについて、印象に残った3点のエピソードを紹介したい。


その1 〔個人タクシー〕

宿泊ホテルに手配をしてもらった、個人タクシーの運転手。
13:00出発で頼んでおいたが12:00には来ていた。
私たちが食事をしている間も待っていた事になる。

乗車するなり「京都は何度目ですか? 初心者コース、
Aコース、Bコース・・・・・と、6コースぐらいありますが?」


私は「初めてです。お任せします。」と答えた。
運転手は「明日の午前中いっぱいの予定ですね。分かりました、色々なコースを組み合わせてご案内しましょう。」
私は、旅人なら誰にでも言う〔商売口〕だろうと思っていた。

しかし、それは真心からの言葉だと解かる出来事に出会った。
17:00迄の約束が18:00になっても終わらない。
「あそこは、暗くなってからの方が綺麗なんですよ。」
店の人が「今日は遅いやん?」と運転手に言葉を掛けた。
「あぁ~、京都、初めてなんやて、また来てもらわへんとな!」

明らかに規定コースを外し、私たちを案内していた。
そして通りかかった〔竹林〕。
ヘッドライトに照らし出された竹林は、それはそれは見事な美しさだった。

翌日。
「昼食は新幹線の中で食べればえぇんでしょう? 時間ギリギリまで観光して行って下さい。」
「お土産は製造元で買うのが一番や。八ツ橋ならあそこ、漬物ならあそこ、ジャコなら此処や。」と言いながら、細い道に車を走らせ次々と案内してくれた。

70歳を過ぎて、なお意気軒昂。
とにかく何でも知っていた。
この道35年、無事故無違反のベテラン・ドライバー。
助手席側のフロントガラスには〔優良運転手〕のステッカーと共に、菊のご紋の証明書が付いていた。

〔初心者だから誤魔化してしまえ〕という心は全くなかった。


その2 〔壊れた眼鏡〕

私が外出する時は、携帯用の小さい眼鏡を持ち歩く。

これから出かけて、お寿司屋さんで夕飯を摂るという直前だった。
眼鏡のネジが外れて床に落ちてしまった。
事務局の人が必死で探してくれたが見つからない。
途中で直そうと、夜のとばりが降りた街に繰り出した。

偶然見つけた眼鏡屋さん。(助かった!笑)
「旅の者ですが、眼鏡が壊れて困っています。」
「しばらくお待ち下さい。」
「助かりました。おいくらでしょうか?」
「お代はいりません。楽しい旅をどうぞ!」
「え~っ?・・・・・?」 あっけに取られてしまった。

修理代など、そんな高くもないろうだが、取ろうと思えば取れる。
まして、2度と会う事のない〔旅の者〕である。
規定料金に上乗せして請求してもおかしくはない。

「お代はいりません。」の言葉の奥底には、「また京都に来て下さい。」との思いが痛いほど感じ取れた。
う o(^0^o)♪れo (^-^)o♪し (o^0^)oい~!!!

美味しかった寿司をカメラに収めようと思ったが、バッテリーの充電切れでホテルに置いたまま・・・。
ドジ! アホ! 間抜け! \(^O^)/


その3 〔三味(さんあじ)〕

「いらっしゃいませ!」
3人の女子店員が元気に迎えてくれた。
予約しておいたお寿司屋さんである。

ご主人が挨拶に来た。
「○○温泉からですか、あそこなら私も知っています。」
話して行くうちに、すっかり意気投合してしまった。
外のお客さんは店員に任せ、最後まで私たちのテーブルに貼りついた。
注文以外のお寿司やビール、伏見のお酒などを次々に出してくれた。
勿論、サービスである。(*^^*ゞ

私は、タクシーの運転手と眼鏡の話をして、「京都の人はどうして旅行者に優しいのか?」と質問した。

ご主人は〔三味〕について話し始めた。
1、先味⇒お店に入った時の優しい味。
2、中味⇒製品(この場合は寿司)の味。
3、後味⇒店を出る時、また来たくなる暖かい味。
この3つの味が揃って「味」と言うのだそうだ。
この店は確かに〔三味〕が揃っていた。

特に後味。
「お食事が済んだら、付近をご案内しましょう。」
〔河原町〕の歴史や商店街、有名な建物を案内してくれた。
「遠い所からありがとうございました。」
「お寿司がお土産とは行かないので」と言いながら、地元の和菓子を持たせてくれた。
2つの有名デパートに、テナントを出していて、河原町自治会の理事を務めている。

〔損して得取れ〕という事か。
私が出逢った人は、みんな旅行者に暖かかった。
「そうだ!京都に行こう!」と思わせる2日間であった。


おまけ 〔感想〕

京都、1200年の歴史。街角を曲がれば別世界。
京都の街並みもさる事ながら、この2日間、私は人の温かい「心」を歩いた。

機会があれば、また行ってみたい。
いや、何としても機会は作りたい。
もう一度、あの人達に会いたい!

いや、あの人たちの暖かい「心」に会いたい!
幸いにして、ドライバーもお寿司屋さんとも、名刺交換をしている。

京都! ★あ(^ - ^) り(- ^ ) が ( ^ -) と\(^ 0 ^)/う★


続いて、≪横浜の思い出≫に進みます。


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